「ダウンショットに最適!」「このリールは感度が抜群で~」
というような謳い文句の宣伝広告やグログに踊らされ続けてはや数年…という方が多いと思う。
今回の記事では…
- ダウンショットに最適なリールを探している人
- 選ぶ時はここを見るべし!2つのポイント
ということを踏まえて、ダウンショットリグにオススメなリールはコレ!というリールを紹介したいと思う。
※ダウンショットリグ(以下DSと記載してます)
ダウンショットリグに最適なスピニングリールとは?
ダウンショットリグを使っていて
こんな気持ちになる人が多いのではないかと思う。
特にスピニングリールで軽いリグを使っている場合や風が強い時にこんな現象が起きやすい。
繊細な動きが必要とされるダウンショットリグではラインがクルクルとヨレてしまうのは致命傷になる事が多い。
ワクワクして釣り場へ出かけたのに開始30分で大バックラッシュ!!
リールの中にラインが入り込んでグチャグチャになり、竿をブチ折りたくなるような経験をした人が多いのではないだろうか?
ちなみに自分もそのうちの一人だ。
そうならない為にもダウンショットリグに使用するスピニングリールを選ぶ際に注目すべきポイントを見ていこう
DSにとって最適なリールの2つのポイント
DSにとって最適なリールを選ぶポイントは2つ
- 軽さ
- ヨレにくさ
軽さ
軽さに関しては絶対に優先したい条件。
理由は「竿とリグが軽いから」
竿が軽いのにリールが重いと単純に疲れる&持った時のバランスが悪い。
たまにロッドを立てて操作しやすいという理由で重めのリールを使う人もいるが、個人的には軽い竿には軽いリールを使用する方がオススメだ。
リグが軽いから軽いリールを使用する理由だが、これも単純に軽い方が感度が良いから。
3~4ポンド程度の細いラインを使用するなら絶対的に軽いリールのほうが手に伝わる情報は多くなる。
上位機種のステラやイグジストなどは巻き続ける釣りに関しては感度が良いと感じるが、ダウンショットのような繊細なアタリをとる釣りでは中級クラスのリールのほうが勝っていると感じることも多い。
ヨレにくさ
ラインがヨレるという事が分からない人に説明しておくと↓
スピニングリールの構造上、ラインを巻き取る際にネジれが生じてしまう。そのネジる現象のことをヨレると表現している。
このヨレた状態のまま釣りをしているとリールのスプール部分から大量のラインが絡んでグチャグチャになってしまうことをバックラッシュと呼ぶので覚えておいてほしい。
このバックラッシュが起きるとその時点で釣りが終了する恐れもあるので絶対的にヨレにくいリールを選ぶことをオススメする。
スピニングリールを使用するメリット
スピニングリールを使用するメリットは主に2つ
- 軽いリグでも飛距離が出る
- バックラッシュが少ない
初心者の人には特にバックラッシュが少ないというのは一番のメリットだと思う。
障害物(ストラクチャー)が少ない場所なら大遠投して飛距離を稼げるというメリットも大きい。ちなみに遠投に関してのメリットは…
- 1回のキャストで魚に見つけてもらえる確立が上がるから
- 誰も攻められないようなスポットにルアーを届けられるから
②のほうが魅力的に感じるかもしれないが、やはり1回のキャストでいかに多く魚に見せられるか?という方が重要だと思う。
自分が遠投で届く距離はだいたい釣りウマな人間なら簡単に届かせてしまえるし、遠いスポットに魚がついていなかったらなんの意味も無い。
それよりも1回のキャストで探る場所を多く!という意識で投げて巻き続けた方がルアー釣りは上達すると思っている。
オススメのリールはコレ(軽さ&ヨレにくさ)
今回リールを選ぶにあたり、ダウンショットリグを2.5~5lbクラスのラインで使うという前提条件で選んでみたいと思う。
低価格帯のオススメ
21アルテグラ
シマノの低価格機種として長い間発売されているモデル。
今までのアルテグラはどうしても重量と巻きの重さが受け入れられなかったが、今回発売された21アルテグラは軽い。とにかく軽い。
シマノと言えばスムーズに巻き続けるために軽さの優先順位は低いと思っていたが遂に低価格帯でも軽さを出してきたのは驚き。
マイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブでヌメヌメとしたシマノ独特の巻き心地とXプロテクトの防水性が備わってこの値段は素晴らしいの一言。
21フリームス
ダイワの低価格帯機種としてこちらも長年発売されているフリームス。価格もアルテグラ同様の¥13,000程度だ。
重量や糸巻き量もアルテグラと同じようなスペックだが、ダイワの糸ヨレの少なさは期待できる。ドラグはATDなので初心者でも安心して使える。
ただ、マグシールドは本当に不要。ローターも強度的に心配(歪みそう)
コスパ的には申し分ない機種になっているので複数台持ちたい!という人にもオススメする。
ダメ押し低価格帯オススメ 21カルディア
フリームス、カルディアともに\13,000弱で購入できるのだが「もうちょっと見た目がカッコいい方が…」なんて人には迷わず21カルディアをオススメする。
実売価格は約¥18,000だが、表にある通りスペックは先の2機種よりも素晴らしい。私が購入したいと思った点は…
- 黒を基調とした高級感あるデザイン
- モノコックボディ採用
- 大口径ギア搭載で190gの軽さ
全体の重量は190gだが、モノコックボディ採用で大口径ギア搭載されているのはお得感が凄いからだ。
とはいえ、見た目のカッコ良さはアルテグラとフリームスでは比べ物にならないかと…。まぁいつもの事だがマグシールド機構を除去して185gには仕上げて欲しかったという想いしか出てこないが。
ダイワ
ちなみにものコックボディが採用されたリールで巻くトルク(力強さ)がアップした!という体感は一切していないのでご注意を。
DS用スピニングリールを選ぶ際の注意点
スピニングリールを購入する際に気を付けている点は2つ
- ローターの強さ(歪み大小)
- ドラグ性能
ローターの強さに関してだが、ローターの歪みが大きければ大きいほどスムーズにハンドルが巻けなくなる。
そうなるとドラグがスムーズに動かず、ラインが切れてしまうなどの支障が出る。
数年前に発売されたハイエンドモデルが安い!と無暗に飛びつくとローターが弱い機種を購入してしまって失敗した…なんて声も聞かれるので注意しよう。
次にドラグ性能についてだが最低でもこの機能が搭載しているモデルを選びたい↓
シマノ製品
- リッジサポートドラグ
- ラピットファイアドラグ
ダイワ製品
- ATD
これらが搭載されている機種なら安心して使用できる。
ダイワのATDは専用のドラグワッシャーが販売されているのでそれと交換すればUTD搭載機種でもATDっぽい仕様にすることが可能なので試してみてほしい。
個人的には対応しているワッシャーにATDドラググリスを染み込ませるだけでもかなりドラグ性能は向上する。
まぁ、個人的にはシマノのドラグ性能の方が好きなので強要はしない。
ハイエンドモデルを中古で買う注意点
現行の●●は高いけど、新製品が出たから前のモデルが安くなってるだろ~!これは買いだ!!
なんて中古品を購入する人が少なからず存在していると思う。
というか、以前の自分はそんな感じで1つ2つ前のハイエンドモデルを購入して浮かれていた。だが、気を付けてほしい。
ハイエンドモデルでも今となってはクソみたいな機種が実は存在する。
自分が所有していた中でクソ機種だと思わざるを得ないダントツ1位は『12ヴァンキッシュ』と『15イグジスト』だ。
12ヴァンキッシュは巻き心地がハイエンドとは全く思えない仕上がりとフニャフニャなローター。クイックレスポンスが初登場してシマノとは思えない巻きの軽さとブラック&シルバーのカラーリングに惚れて買ってみたが…。
やはりシマノにはヌメヌメとした巻きを求めてしまう。
15イグジストはドラグノブが逆回転する現象&巻いた際のゴロゴロ感&ラインローラーの隙間にラインが挟まってしまう現象(頻度低い)というような事が起こった。
ダイワは5年に1度くらい魔がさしたように買いたくなる時があるが、15イグジストは酷かった。他にも15イグジストを購入したユーザーがTwitterなどで同じ不具合が出た!というのは当時よく見られた。
個人的には1万円以上出してこの機種を購入したいとは全く思わない。むしろ1000円でもいらない。
トラウト界では15イグジストの感度の良さが評判で使用する人が今でも多いようだが、自分はどうしてもオススメはしない。
ヴァンキッシュなら16ヴァンキッシュか19ヴァンキッシュ。
イグジストなら12イグジストか18イグジスト(FC)。
ぶっちゃけリールよりロッド
結論=リールよりロッドにお金をかける
リールは低価格帯でOK
ロッドは出来れば中価格帯(2~3万円台)が望ましい。
最近では送料が高くなって、通販でもロッドの送料が有料な事が多い。
なのでオークションサイトやフリマアプリでお得に購入するのが難しくなってきた。しかし、それでもロッドにお金をかけることをオススメしている。
リールは妥協できる点が多いが、ロッドはどうしても魚を感知するために最優先するべき点が多い。
初心者だからと1万円以下のロッドを買うより、頑張って中価格帯にチャレンジする事をオススメしたい。
まとめ
何度も言うが、最近のリールは低価格帯でも本当に素晴らしいスペックの物が増えてきた。1万円台でも問題なく細いラインを使える。
個人的には低下価格帯こそ最新機種を選ぶことをオススメする。
予算的に余裕があるなら中価格帯(ダイワならバリスティック以上、シマノならヴァンフォード以上)に挑戦してみよう。
スピニングロッドについては下記の記事も参考にしてみてほしい↓