「ダウンショットリグって誰が考えたん?」
釣れない!困った!あと1匹!!という時に最終兵器として使ってしまう人も多いダウンショットリグだが、このリグの考案者は「村上晴彦」氏である。
ダウンショットリグが世に出てから20数年…その歴史を分かりやすくまとめてみたぞ!
この記事を読めばダウンショットリグ誕生~現在までの経緯を理解できるだろう。
では、さっそく読み進めていこう
ダウンショットリグ(ツネキチリグ)は村上晴彦氏が考案
先にも述べたが、ダウンショットリグはルアーメーカー「一誠(issei)」代表の「村上晴彦」氏が考案した。
ダウンショットリグは考案された当時「常吉リグ(ツネキチリグ)」と命名され、1991年ころに編み出された。世に出てから実に約30年も経っている…。
この「常吉」は”常に吉”という意味で命名された。
自分も世に出てすぐの頃は毎回”常に吉!”な釣果を満喫したものだった。
ネコリグもスモラバも村上氏の考案リグ
現在、どのメーカーも普通にオススメリグとして掲載している「ネコリグ」「スモラバ」だがコレも村上晴彦氏が考案したリグ!
ちなみに「ネコリグ」の”ネコ”は「根こそぎ釣る」という意味からとったものであるので覚えておきたい。
ツネキチリグ(ダウンショットリグ)が考案された経緯
ツネキチリグ(ダウンショットリグ)が考案された経緯だが、簡単に言うと…
「釣れすぎるから誤魔化すためのアイテムだった」
という衝撃の理由。
これは村上氏が「一誠」公式YouTube動画で語っている。
ネコリグが考案されたのは1988年1月。
当時の琵琶湖はバス釣りをする人だらけだったそうだが、その中で村上晴彦氏だけがバンバン釣りあげていたそう。
しかし、まだ”ネコリグ”を秘密にしておきたかった!という理由で”ツネキチリグ”を考え出した。
この時はチヌ(クロダイ)釣りからインスピレーションを受けて考案したもう一つのリグもあったと語っていた(チヌ針の周辺にガン玉を付けたというリグ)
こちらの動画では村上晴彦氏本人が丁寧に解説してくれているので参考に↓
ダウンショットリグが大流行した当時のこと
”ツネキチリグ”が日本ではやり始めたのは1996年頃からだった(Basser誌参考)
その時期からツネキチリグを「ダウンショットリグ」と呼ぶのが定着していったと個人的には記憶しているが定かではないので参考程度に…。
ダウンショットリグを考案した村上氏が発売した
- 常吉ワーム
- スーパー常吉ワーム
- AD常吉ワーム
これらの製品は琵琶湖周辺のみならず、関東の釣具店でも品薄状態が続いていた。
ダウンショットリグというリグ名が定着する頃にはダウンショット専用というコンセプトの製品が数多く発売されていったが特に定着したのがゲーリーヤマモト社のレッグワームだ。
2003年に発売を開始、現在でも素晴らしい釣果を叩き出している「レッグワーム」は多くの大会で勝ちルアーとして活躍している
タックルの進化でDSも進化
ダウンショットリグ専用のワームが数多く登場したが、同時にロッドやリールの進化によってDSが活躍する幅も増えていった。
特にリールの進化によって小さなワームやシンカーでもベイトタックルで使用できるようになり、スピニングタックルでは攻められなかったような場所攻略することが可能になった。
ロッドに関しては軽くて強くて好感度な物が開発され、5g以上の重めのシンカーを使った”ヘビダン”と言われるヘビーダウンショットリグが登場。
リーダー部分にワイヤーや針金を使用した物など種類も豊富になっていった。
次はダウンショットリグの進化系を見ていこう
ダウンショットリグの進化系について
ダウンショットリグはツネキチリグから始まり、数多くのアレンジが加えられ進化してきた。各リグについてまとめてみた↓
ヘビダン(ヘビーダウンショット)
名前の通り”重いシンカー(オモリ)”を使用したダウンショットリグ。
人によってその基準は違うが、だいたい5g以上をヘビダンと呼べば間違いないと思う。
琵琶湖などの関西方面では5~7g程度のシンカーをつけてスピニングで使う場合もあれば、関東などでは2.7~3.5g程度のシンカーをつけてベイトで使う場合もある。
この辺の使い分けはリールの性能や使いたいタックルで変わってくるが基本的に使い方は同じと思えば良い。
スルーダウンショットリグ
バリバス社から発売されている「スルーダウンショットリーダー」を使用したリグのこと。
専用のフックを使用すればワンタッチでリーダーの長さを変える事ができる。同じくスルーダウンショットリグ用のシンカーである「TGグレネードシンカー」を使えば重さもワンタッチで変更可能!
スプリットリングを使って様々なシンカーも流用することができるので持っておいて損はない。
リーダーの長さは2cm~70cmまで9種類も発売されているので、バス以外の魚種でも応用しやすいので気に入って使っている。
リーダーレスダウンショットリグ
名前の通り”リーダーの無いダウンショットリグ”だ。
ウェブや雑誌などでは「直リグ(ジカリグ)」記載されているものがあるが、それも同様のセッティング。
障害物でゴチャゴチャした場所で使う場合もあれば、砂地のような何も無い場所で底を這わせるように動かすときに使用したりと色々なシチュエーションで使うことが出来るのがポイント。
リーダーが無いことによりキビキビとした動きが出せる&何かに触れた時に伝わってくる感度が良い(触れている物が固い柔らかいが分かりやすい)
デメリットはオモリがフックの結び目に近いので、回収する際のすり抜けが悪い
チェリーリグ・ワイヤーショット
ダウンショット形状でリーダーが針金で構成されているリグ。
フックのアイ(ラインを結ぶ部分)にステンレス製の針金が付いていて、様々なシンカーをつけることが出来る。
感度はかなり良く、すり抜けも良い。
リーダーの長さもペンチで簡単に調整出来るのが特徴。
デメリットは…
- フックの交換が簡単に出来ない(溶接されているのでフックがダメになれば廃棄)
- リーダーの長さを伸ばせない
- 単価が高い(3本セット¥680ほど)
ダウンショットリグでオススメのワーム
ダウンショットリグで実績がある&オススメのワームを紹介したい。
ダウンショットが生まれてから現在に至るまでに個人的に良かったと思うワーム&様々な大会で活躍したワームなどを取り上げてみる
スピニングタックルで使用する小さいワームとベイトタックルで使用する中型~大き目までと分けてみた。
スピニングタックルでオススメのDS用ワーム
3つに絞ってくれ!と言われたらこの3製品
- ドライブクローラー 3.5インチ
- レッグワーム 2.5インチ
- レインズスワンプ ミニ
とりあえずこの3つがあれば確実に釣れる。釣れないなら場所を変えた方が手っ取り早いし諦めがつく。
他にも様々なシチュエーション別でDS用ワームを紹介しているのでこちらも参考にしてくれ↓
ベイトタックルでオススメのDS用ワーム
こちらも3つに厳選しろ!と言われたら…
- ドライブビーバー 3&3.5インチ
- ブルフラット 3&3.8インチ
- レッグワーム 2.9インチ
ダメだ…。オススメが多すぎて絞り切れないので気になる人はこちらの記事を参考にしてほしい↓
ダウンショットリグの歴史まとめ
バス釣り歴が浅い方々には驚きの事実が多かったと思う。
ダウンショットリグが生まれたのは”ネコリグ”を秘密にしておきたかったという村上晴彦氏の天邪鬼な性格からだった。
誕生してから30年も経過してるが、未だに助けられているアングラーの多さに驚かされる。
そんな自分も釣れない時にはどうしても頼ってしまうが、ダウンショットを極めるとなると意識するポイントやタックルバランスが必要になる。
このブログではダウンショットリグの沼にハマることをお約束ようではないか。
釣り場で困った時はこちらも参考にしてほしい↓